多様性と機会平等

テクノプロ・グループは、2021年10月に制定したテクノプロ・グループ人権方針において人権重要分野を定め、差別・ハラスメントの禁止、DEIの実現、人権リスクの低減などに取り組んでいます。

障がい者とともに

【特例子会社】

テクノプロ・ホールディングスの障がい特例子会社である株式会社テクノプロ・スマイルでは、さまざまな障がいを持つスタッフが、幅広い仕事に取り組んでいます。
近年はグループ内の業務支援のほか、データ入力・文書スキャニング・マイクロフィルム電子化などグループ外の業務を積極的に受託しています。

テクノプロ・スマイルは、テクノプロ・グループの社会的責任(CSR)を果たすうえで重要な役割を担っていますが、障がい者を雇用するだけではなく、働くスタッフが仕事を通して「真の自立」に向けて取り組んでいるのが特徴です。

民間企業の障がい者の法定雇用率は、2024年4月に2.5%、2026年7月には2.7%とまで段階的に引き上げられることが決定しており、多くの社員を直接雇用している人材サービス業では法定雇用率を充足することは容易なことではありません。テクノプロ・グループでは、テクノプロ・スマイルによるさまざまな取組みなどにより、法定雇用率以上の障がい者を雇用している実績※1があります。

※1:2018年~2023年におけるグループ連結実績(参考:ESGデータブック「障害者雇用率」

働きがい向上の取り組み

テクノプロ・スマイルでは、スタッフの努力と成果を適切に評価し、それに基づいて昇給を行う人事制度を設けています。また、評価においては結果だけではなくプロセスも大切にしており、個人の特性に配慮した目標を設定する「目標管理制度」や日々の達成度合いを確認する「業務日報」などを取り入れています。さらに、特別な技能を持ったスタッフにはJobタイトルの称号を付与し、手当の支給や貢献度に応じた表彰などの仕組みも導入しています。これらの制度は、スタッフが目指すべき目標を明確にし、その達成に向けたモチベーションを向上させることを目的としています。作業指導員(「スマイルコーチ」)によるきめ細やかなサポートのもとで研修やスキルチェックを実施し、スタッフ一人ひとりが自身のスキルを磨き、成長を続けられる環境を整えています。

社会的課題へのチャレンジ

国内の民間企業に雇用されている障がい者は20年連続で増加していますが、身体障がい者が56%、知的障がい者は24%、精神障がい者は20%(厚生労働省「令和5年 障害者雇用状況の集計結果」より)であり、精神障がいの方の雇用は増加傾向にあるものの、まだ十分とはいえない状況です。多様な障がいの特性を理解した適切なサポートが求められることなどから、社会的に精神障がいの雇用がまだ低い水準にとどまる中、テクノプロ・スマイルでは、民間企業で雇用されている比率を大きく上回る精神障がいの方を雇用しており、職場のスマイルコーチだけでなく常設の部署である相談室がスタッフ本人や就労支援施設などの関係先に対してケアやフォローアップを図り、仕事を通した自立・成長が実現できる環境を整えています。

※2:厚生労働省「令和5年 障害者雇用状況の集計結果」による

働く環境

業務能力が高いものの、「長時間の通勤が難しい(通勤圏内の仕事がない)」「人の多い環境で働くことは苦手」といった個別の事情を有する障がい者の方々は少なくありません。テクノプロ・スマイルでは、業務適性を有する方に対して積極的に就業の場を設けており、2019年から在宅勤務での就業を可能とする「テレワークセンター」 を設置してリモート環境を整えています。また、近年は特別支援学校の卒業生受け入れにも力を入れており、国内各所の就労支援施設との連携強化に努めるとともに、働く環境の整備や業務開発に取り組んでいます。札幌、東京、横浜、福岡の各拠点のほか、北は北海道、南は沖縄に在住する在宅勤務者も含め、多数の障がい者のスタッフが全国で活躍しています。

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ジェンダー・国籍・世代を越えて

女性の活躍推進

ジェンダーに起因する偏見や固定的な役割意識にとらわれず、一人ひとりのキャリアビジョンやライフプランを実現できるよう、個々の能力に基づく公正な登用・採用・評価を行っており、実際に女性のエンジニア・研究者がリーダーとして多数活躍しています。

NPO法人Waffle主催 Waffle Campへ協賛

当社はSTEM領域における女性活躍を後押しするNPO法人Waffle主催のWaffle Campに協賛しています。Waffle Campへの協賛を通じ、女性活躍の機会や次世代理工系人材の裾野の拡大に取り組んでいます。

Waffle Campはウェブサイト制作講座、ITなどの分野で働く社会人によるキャリア講演を組み合わせたプログラムにより、女子中高生が「IT・理系への苦手意識をなくし、関心を高める」ことをめざしています。

女性従業員比率 ESGデータブック

 

積極的な外国籍技術者雇用

海外理工系大学と提携とした学卒者採用をはじめとするグローバル採用に注力しており、国籍・文化・言語の違いに関わらず活躍できるよう、日本語講座や生活慣習・ビジネス慣行理解のための研修実施によるサポートの他、受入体制の整備を行っています。今後は、海外グループ会社との人材交流も積極的に行っていきます。

国内外国籍技術者数 ESGデータブック

 

国内トップクラスの中途採用

開発手法の変化や社会の急速なデジタル化に伴い、技術者や研究者に求められるスキルも否応なく変化しています。
多種多様なプロジェクトと豊富な教育研修カリキュラムをもつテクノプロ・グループには、技術者や研究者のチャレンジする気持ちに応える体制が整っています。
コロナ禍による採用抑制を行った2021年6月期を除き、3,000人前後の中途採用を行っており、採用者に占める中途採用比率は70%を超える水準となっています。

採用者に占める中途採用比率 ESGデータブック

 

シニア世代の活躍推進

日本国内においては健康寿命の伸長や法制度の充実により、定年年齢を超えて働くシニア世代が増加しています。エンジニアに関しては、技術の継承やキャリア相談役としての期待など、シニア世代・熟練エンジニアへの企業側のニーズも高くなっています。
テクノプロ・グループは、本人のリタイアメントへの希望、能力や健康面での働き方の配慮も含め、シニア世代が安心して元気に活躍できるような就業サポート体制に取り組んでいます。

60歳以上雇用数 ESGデータブック

 

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