腐敗・汚職防止
テクノプロ・グループは、社会との公正な関係の保持及び社会倫理に適合した行動実践を目的とし、テクノプロ・グループ企業行動規範において、「2.公正な事業活動と社会との適切な関係」を定めております。また、事業を遂行する国・地域に適用される腐敗行為の禁止に関する法規制及びグループ各社の社内関係規程等の遵守を通じて、社会、行政との適正な関係の維持や腐敗防止のために、「テクノプロ・グループ腐敗防止指針」を定めています。ビジネスパートナーの皆さまへの「テクノプロ・グループ腐敗防止指針」の周知とともに、デューディリジェンスの実施や反腐敗行為条項を含んだ契約書等の締結により、サプライチェーン全体における腐敗防止に努めています。
テクノプロ・グループ企業行動規範(「IR情報」ページ)
「テクノプロ・グループ腐敗防止指針」へのご理解とご協力のお願い
私たちテクノプロ・グループは、社会から信頼される企業集団であり続けるために「テクノプロ・グループ企業行動規範」を定め、「コンプライアンス最優先」の大原則のもとで誠実な企業行動を実践しております。その一環として、「コンプライアンス宣言」に基づき、関係する法令、社内規程その他社会的ルールを遵守して公明正大な企業活動を行い、高い倫理観と社会的良識をもって行動するとともに、良き企業市民として疑惑や不信を招くことがないように、社会・行政との適正な関係の維持や腐敗防止に努めてまいりました。2021年には、腐敗防止の分野を含む「国連グローバル・コンパクト10原則」にも署名しております。
また、2020年には「テクノプロ・グループ贈収賄防止指針」を制定し、国内外のグループ会社への適用を通じて、日本及び海外での贈収賄防止に向けた対策を講じてまいりましたが、今般、贈収賄だけでなく、あらゆる形態の腐敗行為防止に対して厳格に取り組むことを明確にするために、「テクノプロ・グループ腐敗防止指針」(以下「本指針」といいます。)として改訂し、ここに改めて公表致します。
腐敗行為防止に対する基本姿勢や行動方針を定めた本指針には、ビジネスパートナーの皆さまにお願いしたい事項も含まれております。これは、腐敗防止を含むコンプライアンスの徹底は、テクノプロ・グループの役職員はもとより、ビジネスパートナーの皆さまのご理解とご協力が不可欠であると考えているためです。
ビジネスパートナーの皆さまにおかれましては、本指針をご確認のうえ、ご協力いただきますようお願い申し上げます。
2025年2月7日
テクノプロ・ホールディングス株式会社
代表取締役社長兼CEO
コンプライアンス最高責任者
八木 毅之
テクノプロ・グループ腐敗防止指針
1. 目的
テクノプロ・グループは、事業を遂行する国・地域に適用される腐敗防止に関する法規制及びグループ各社の社内関係規程等の遵守を通じて、社会との公正な関係の保持及び社会倫理に適合した行動実践を図ることを目的として、本指針を定めます。
2. 基本方針
- (1) テクノプロ・グループは、いかなる時においても、直接・間接又は能動的・受動的の別を問わず、腐敗行為に関与することを許容しません。本指針における腐敗行為とは、自己又は第三者の職務上の権限や地位を濫用して不当・不正な利益を得るあらゆる行為を指し、以下の行為を含みます。
-贈収賄
-過剰な接待・贈答品の授受
-横領・詐欺行為(リベートやキックバックの不正収受等を含む)
-不正入札・談合や癒着等の不正競争
-利益供与の強要
-資金洗浄
-利益相反行為
-腐敗行為に加担する行為(司法妨害、腐敗収益の隠匿、腐敗行為の教唆・幇助・共謀等) - (2) テクノプロ・グループは、事業活動を行う全ての国・地域において適用される腐敗行為の防止又はその処罰を規定する法令等(以下「腐敗防止法令等」と総称します。)を遵守します。腐敗防止法令等には、各国・各地域の刑法及び不正競争防止法、米国海外腐敗行為防止法(Foreign Corrupt Practices Act)、英国贈収賄防止法(Bribery Act)等を含みますが、これらに限られません。
- (3) 本指針は、テクノプロ・ホールディングス株式会社の最高経営責任者(CEO)により提案され、同社取締役会の承認を得て制定・公表するものです。同社取締役会は、テクノプロ・グループにおける本指針の遵守状況等を監督するものとします。国内外の子会社は、本指針を自社に適用するため、機関決定等の必要な措置をとるものとします。
- (4) 本指針は、テクノプロ・グループを構成する、テクノプロ・ホールディングス株式会社及びその国内外の子会社の、役職員並びに出向者、派遣社員(以下「役職員等」と総称します。)に適用します。
- (5) テクノプロ・グループは、本指針の適用対象となる役職員等全員に対し本指針の内容について周知徹底を図るとともに、本指針の遵守を啓発するものとします。
3. 贈収賄防止及び接待・被接待に関する原則
- (1) 贈収賄の禁止
テクノプロ・グループは、以下の①から④に該当する行為を行いません。- ①
贈賄
国内外を問わず、公務員並びに法人・自然人を問わず他の事業者の役職員等に対し、営業上の不正の利益を得るために、(ⅰ)その職務に関する行為をさせ若しくはさせないこと、又は、(ⅱ)その地位を利用して他の公務員及び他の役職員等にその職務に関する行為をさせ若しくはさせないようにあっせんさせることを目的として、金銭、便益、その他の利益を供与し、又はその申込み若しくは約束を行なうこと。又は、これらの行為を役職員等又はビジネスパートナーの皆さまが行うことを承認すること。なお、自らが行うものだけではなく、威迫、強要等をもって、第三者に行わせる場合(第三者を通じて行われるもの、第三者に働きかけて行わせるもの等)を含みます。 - ②
収賄
国内外を問わず、営業上の不正の利益を図る対価として、公務員等や他の事業者に対し、金銭、便益、その他の利益の要求、収受の約束、又は収受をすること。 - ③
贈収賄の幇助・あっせん・謀議参加
上記①及び②で定める贈収賄を幇助し、あっせんし、又は上記①及び②で定める贈収賄に関する謀議に参加すること。 - ④
ファシリテーションペイメント
許認可や通関等に関する行政手続の円滑化又は迅速化を目的として、公務員等に対して少額の支払いを行うこと。
- ①
贈賄
- (2) 接待・贈答
テクノプロ・グループは、国内外を問わず、公務員等への不正な接待・贈答の供与、申し出、約束は行いません。また、テクノプロ・グループ各社の株主や社債権者に対して、当該株主・社債権者の権利行使に関して接待・贈答を提供することはしません。公務員等に該当しないビジネスパートナーの皆さまへの接待・贈答であっても、贈収賄禁止法令等を遵守の上、社会通念上妥当な範囲で行います。 - (3) 被接待・被贈答
テクノプロ・グループは、ビジネスパートナーの皆さまからの過剰な接待や社会的儀礼の範囲を超える贈答を受けません。また、テクノプロ・グループ各社が保有する株式や社債の発行者から、当該株式・社債の権利行使を担当する役職員又は部門が、当該株式・社債の権利行使に関して接待・贈答を受領することはしません。 - (4) ビジネスパートナーへの支払い
テクノプロ・グループは、ビジネスパートナーの皆さまに対する支払金の一部が、直接的若しくは間接的に、本項第(1)号及び第(2)号で定める贈賄や接待・贈答等の不正な目的に使用されること、又はその可能性があることを把握した場合には、そのような支払は行いません。また、テクノプロ・グループは、ビジネスパートナーの皆さまに対し、テクノプロ・グループによるビジネスパートナーの皆さまに対する支払金の一部又は全部を、直接的若しくは間接的に、テクノプロ・グループ又は役職員等に対する本項第(1)号及び第(3)号で定める収賄及び被接待・被贈答のために用いるよう求めることは致しません。
4. 腐敗防止に関する体制及び取組み
- (1) 周知・教育研修の実施
テクノプロ・グループは、本指針及び「テクノプロ・グループ企業行動規範」をはじめとする関連規程が常時閲覧可能な社内環境を整備するなどして役職員等に周知します。また、腐敗防止体制の維持・改善に向けて不可欠な倫理意識の更なる浸透を図るため、役職員等に対する教育研修を継続的に実施します。 - (2) 会計処理と記録
テクノプロ・グループは、本指針の遵守に関する説明責任を果たすため、適切な内部統制システムのもと、全ての取引及び資産の処分に関する会計帳簿等を正確に記録し、関連帳票等を適正に保管します。 - (3) 企業買収・投資活動における取組み
テクノプロ・グループは、企業買収や投資案件(事業譲渡、ジョイントベンチャーやコンソーシアム等の共同事業等を含みます)の検討において、腐敗防止の観点からリスクの度合いに応じたデューディリジェンスや契約関係者からの確認の取得を実施します。 - (4) モニタリングと改善
テクノプロ・グループは、腐敗防止の取組み・遵守状況について、事業内容や事業活動を展開する国・地域のリスクに応じた内部監査及び自己点検を定期的に実施し、それらの結果を踏まえ必要な改善を行います。 - (5) 内部通報制度
テクノプロ・グループは、腐敗行為を含むコンプライアンス違反を早期に発見・是正できるよう、社内外に通報窓口を有する内部通報制度を適切に整備・運用します。匿名による相談・通報も受け付けるとともに、通報したことを理由とする不利益な取扱いを禁止し、通報者保護を徹底します。 - (6) 有事対応
テクノプロ・グループは、腐敗行為を含む重大なコンプライアンス違反を把握した場合には、必要な調査及び措置等を適切かつ迅速に講じます。当局により調査に対する協力を求められた場合には、真摯に対応します。 - (7) 処罰
テクノプロ・グループは、腐敗防止法令等や本指針に違反した役職員等を、グループ各社の就業規則・社内規程等に従って厳正に処罰を行います。
5. ビジネスパートナーの皆さまへのお願い
- (1) 腐敗行為の禁止
テクノプロ・グループに関連する事業を行うにあたり、国内外を問わず、また直接・間接を問わず、腐敗行為又はそれに該当する疑いのある行為がありませんよう、お願い致します。 - (2) 腐敗防止の周知・徹底
ビジネスパートナーの皆さまの役職員、及び再委託先等の第三者に対しても、研修等により、腐敗防止法令等や本指針の趣旨を周知徹底いただきますよう、お願い致します。 - (3) 記録の保持
テクノプロ・グループに関連する事業を行うにあたり、全ての取引及び資産の処分に関して、適時かつ正確に会計記録を作成し保持されますよう、お願い致します。 - (4) 調査及び書面締結へのご協力
取引に際して、ビジネスパートナーの皆さまにおける腐敗防止体制を把握するため、テクノプロ・グループによる調査の受け入れ、確認書・確約書のご提出、及び契約書への腐敗行為等禁止条項の導入等をお願いさせていただく場合がございますので、ご理解ご協力いただきますよう、お願い致します。 - (5) 違反懸念時の対応へのご協力
万が一、テクノプロ・グループに関連する事業において、腐敗行為又は不正会計の疑いが生じた場合には、速やかにテクノプロ・ホールディングス株式会社若しくは関係するグループ会社にご連絡いただきますよう、お願い致します。また、テクノプロ・ホールディングス株式会社若しくは当該グループ会社又は関係当局による調査に全面的にご協力いただきますよう、お願い致します。
5. 用語定義
- 「公務員等」とは、以下に該当する者を指します。
- ① 国内外の政府・地方公共団体の公務に従事する者(閣僚、議員、役職員、大使、軍人等を含みます)
- ② 国内外の政府系企業、政府系法人、政府関係機関の役職員
- ③ 国内外の法令により、公務員と同様の扱いを受ける法人の役職員
- ④ 国際機関の役職員
- ⑤ 国内外の政府・地方公共団体又は国際機関が自らの権限として行う事務について、権限の委任を受けて同事務を行う事業者の役職員
- ⑥ 政党の役職員
- ⑦ 公職の候補者
- ⑧ 上記に準ずる者
- 「金銭、便益、その他の利益」とは、財産上の利益又は有形無形の経済的価値を有する利益のみならず、およそ人の需要・欲求を満足させるものを指し、金銭、金券、ギフト券、融資、担保、保証、旅行やスポーツ観戦等の招待、寄付、スポンサー、リベート、販促費、値引き、本人・親族の就職あっせん等も含みます。
- 「ビジネスパートナー」とは、取引先、サプライヤー、代理店、代行業者、顧問、コンサルタント、アドバイザー、エージェントなど、その名称にかかわらず、テクノプロ・グループ各社が取引や業務に資する目的で起用した国内外の全ての事業者及びその役職員を指し、これらの委託を受けて活動する国内外の全ての事業者及びその役職員を含みます。
2020年7月1日 制定
2025年2月7日 改定
具体的な取組み
反社会的勢力の排除
テクノプロ・グループは、取引関係を含めて反社会的勢力と一切の関係をもちません。新規取引における全件調査など、取引相手等が反社会的勢力に該当しないことの事前調査を徹底しています。
内部通報制度
役職員等からの組織の業務運営に関する違法、不正又は不当な腐敗行為についての通報の適正な処理の仕組みを内部通報制度運用規程に定め、違法行為等の早期発見とその是正を図っております。
インサイダー取引防止
テクノプロ・グループ役職員等の関係者による内部者取引を未然に防止すべく、「テクノプロ・グループ インサイダー取引防止規程」を定め、これを厳格に運用しています。
従業員に向けた教育
年1回の研修において、「テクノプロ・グループ腐敗防止指針」「インサイダー取引防止規程」及び「情報セキュリティポリシー」の浸透を図り、日頃の業務へも落とし込むことで、腐敗行為の未然防止に努めいています。受講率100%になるまで実施しています。また社内ポータルサイトに贈収賄、インサイダー取引、内部通報制度等について容易に確認することができるコンプライアンスブックを掲載しています。
取締役会への報告
汚職の要素を特定し、高リスクと評価された業務における汚職に対しても適切な対処を実施する手順を設けております。CSR推進部によって、社内外のモニタリング、及びリスクマネジメントについて定期的に取締役会で報告しています。